秋の終わりを大量のもみじが告げている。イルミネーションもぼちぼち灯りだした。
ここのところ期待と不安に心が揺れている。将来への確固たる期待とそれに伴う莫大な不安が、心の中を行ったり来たりしている。
どうにもこうにも落ち着かない。ただ、そんな落ち着かない自分自身のことを俯瞰的に見つめている傍観者的な自己がいることに気づく。
この傍観者的な自己は、ある種狂気的ともいえる精神性を保つためのストッパーであるのだろうと勝手に決めつけている。
自己の精神が安定と脆弱の間にあって尚、今の精神を楽しめるのはこの客観的自己のおかげであろう。
我究とは誠に難しく、私が私淑する数多くの文学者の至上命題でもあったはずだ。
過去一切を振り返り、未来への羅針盤を築き上げる。
そんな狭間に身を捧げる。